バスケットボールスクールなどを運営する特定非営利活動法人静岡エスアカデミア・スポーツクラブが12日、静岡市役所でBリーグ入りを目指す新クラブチーム結成発表会見を開いた。拠点を静岡市に置き、チーム名は「静岡エスアカデミア・スポーツクラブ」にすると発表した。

 同クラブの山崎俊昌代表理事は昨年5月、Bリーグチャンピオンシップファイナルの栃木ブレックス-川崎ブレイブサンダース戦を観戦した。その際、会場を包んだ「栃木」コールに感動し、「静岡」と呼ばれ、多くの人から応援されるチームの設立を考えたという。同クラブが、小中学生を対象としたスクール事業を展開する中で、県内に国内バスケットボール界の頂点に属するチームがないことも理由だった。「ミニバスなど競技の裾野が充実している中で、トップが必要なのではと思いました」。

 山崎氏によると、新チームは、4月中に開始予定の県社会人リーグから稼働する。県にゆかりのある選手を集める意向で、今季Bリーグ終了後には、現役Bリーガー獲得も目指すとしている。ホームアリーナについては、再整備が検討されている静岡市民文化会館の利用を検討中だ。「選手はそろったところで披露したい。我々は100%、Bリーグに行くつもりです」。

 会見場にB3リーグ堀井幹也専務理事も姿を見せた。Bリーグ入りを目指す新クラブチーム設立は、静岡以外にも4県あるといい、堀井氏は「ライセンスを受けるには財政基盤が重要になる。期待しています」と話した。【大野祥一】