16年の覇者IBMが、延長タイブレークの末、24-21でノジマ相模原を退け、3年連続の決勝戦(28日、東京ドーム)進出を果たした。決勝の「第40回パールボウル」ではオービックと2年連続の対戦が決まり、昨年の雪辱を狙う。

 サヨナラ負けのピンチをしのいだIBMが、延長戦でサヨナラ勝ちした。第4Q残り3秒、ノジマのFGトライにIBMがプレッシャーをかけると、キックはポスト左に外れて延長に突入した。そして、先攻のノジマQBラフレアのパスをIBMのDB神津が値千金のインターセプト。するとIBMはQB政本がゴール前2ヤードまで攻め込み、最後はK佐藤が落ちついて決勝のFGを決めた。

 IBMは今季からヘッドコーチも兼ねるQBクラフトが、前半はゲームをコントロール。21-7で折り返した。しかし、ノジマに粘られ、あわや敗戦の瀬戸際に追い込まれた。しかし、最後は運も味方につけて勝利をたぐり寄せた。

 主将のDB中谷は「タフなゲームだったが、勝ちきったのは成長につながる。ピンチになっても諦めなかったので、フットボールの神様が見ていてくれた」と劇的勝利に興奮した様子。そして、パールボウルについては「目指している(来年1月の)ライスボウル優勝に向けてドームを経験できる。やるべきことをしっかりやる」と半年後の日本一に照準を合わせていた。