日本オリンピック委員会(JOC)は22日、都内で理事会を開催した。竹田恒和会長(71)は、冒頭であいさつ。東京オリンピック(五輪)招致に関する騒動について「招致活動に関して、役員のみなさまにご心配をおかけして、大変申し訳なく思っております」と話した。昨年12月10日にフランス当局のヒアリングをパリで受けたこと、また1月11日に国際オリンピック委員会(IOC)の倫理委員会でヒアリングを受けたことを報告。倫理委員会については「状況を見守るということになりました」と話した。

また物議を醸した15日の記者会見についても言及した。「弁護士の先生方らと相談の上で、質疑をお受けしなかったことで、ご心配をおかけしました」。その上で今後については「手続きに則って、粛々と疑惑を払拭(ふっしょく)していくので、皆様のご理解をお願いいたします」と求めていた。

12日にはフランスのルモンド紙などが20年東京五輪招致を巡る贈収賄疑惑で、フランス捜査当局が竹田会長を贈賄の容疑者として捜査開始を決定したと報道。竹田会長は15日に記者会見を開いて従来の説明を自らの口で行ったが、質疑応答がなく物議を醸していた。