2020年東京オリンピック(五輪)チケットの抽選申し込み受け付け開始2日目となった10日、個人認証をする際の電話がつながらない事象が続出した。前日に続いて公式販売サイトにはアクセスが集中し、手続きが滞る状態が続いた。午後6時の時点で申し込み開始からの総アクセス数が延べ約350万となり、9日同5時から220万アクセスも増加した。

インターネットでのチケット抽選申し込み過程で必ず通らなければならない「電話番号認証」に電話が殺到し、つながらない状況が続出した。個人認証の電話は、不正転売対策の一環で採用されたもの。非通知設定では認証されないので注意が必要だ。

大会組織委員会によると、前日9日の日中は何十万もの人がサイト自体に入れずネット上の「ウェイティングルーム(待合室)ページ」に飛ばされた。次段階で電話がつながらないケースが9日夜から多数発生。10日午後7時から待合室ページを電話番号認証の前に設置した。

タレントの指原莉乃も電話番号認証ができず抽選申し込みができなかったことを自身のツイッターで明かしてた。

この日も待合室ページの待ち人数が数万人と表示する状態が続き、手続きに進むまで長時間待たされるケースが相次いだ。10日の日中では最大9万人以上の待ち人数が出て、2時間超の待ち時間が生じた。組織委によると深夜帯は比較的アクセスがしやすい状況だという。

組織委マーケティング局の坂巻政彦局長は「電話番号認証で申し込めない事態が生じ大変申し訳ございません」と述べた。担当の鈴木秀紀部長は「土日もたくさんの方がご関心をいただくと思うが、先着ではないので余裕のある時間帯に手続きをしてもらいたい」と語った。

申込期間は28日午後11時59分まで。今後、さらにアクセス過多が続けば、既に増やしたサーバー量もさらに増やす対策も行う予定だ。【三須一紀】