【バーゼル(スイス)=松熊洋介】女子シングルス準決勝で、世界ランキング4位奥原希望(24=太陽ホールディングス)が、逆転勝利で2年ぶりの決勝に進出した。同6位インタノン(タイ)と対戦して1ゲーム目は17-21で失った。そこから反撃し21-18、21-15で勝利を手にした。

1ゲーム目は、我慢の展開だった。6-5から4連続失点。11点目は相手に先に奪われた。インターバルを挟んで、奥原は一気にペースを上げた。8-12から9連続ポイントで形勢を逆転。しかし負けじとペースアップした相手に9連続ポイントを奪われ、17-21で1ゲーム目を失った。

2ゲーム目も接戦となった。奥原が4連続ポイントを奪えば、インタノンもすぐに5連続ポイントで反撃。最後は18-18から奥原が3連続ポイント。奥原が、粘りを見せて1-1に戻して、ファイナルゲームに持ち込んだ。

最終の3ゲーム目は、消耗戦となった。1時間を超えるロングゲームに、インタノンの足が止まり始める。奥原は長いラリーに持ち込んで、相手を前後左右に振り回した。疲労が見える相手はラリーについていけなくなってミスが増えた。最後は、奥原が21-15で接戦をものにした。

決勝の相手は、同5位プサルラ(インド)となった。17年世界選手権決勝で1時間50分にわたる死闘の末に2-1で勝っている。あれから2年、再び世界選手権決勝で、宿敵と相見えることになる。