今季限り引退の北海道折茂武彦、突然のシーズン終了

レジェンドのラストシーズンが終わった。バスケットボールBリーグは27日、新型コロナウイルスの感染拡大により、今季公式戦の残り全試合を中止すると発表した。

この日、レバンガ北海道は札幌市内で会見を行い、横田陽CEO(43)が出席した。今季限りの引退を表明している折茂武彦(49)のシーズンも突然終了し、クラブ側は今後引退イベントなどの実現に向け動くことになる。

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折茂が公式戦のコートに立つ姿はもう見られない。21日から再中断していたBリーグは、残り全試合の中止が決まり打ち切りとなった。日本のバスケットボール界を背負ってきた男にとっては寂しすぎるラストとなった。この日、会見に臨んだ横田CEOは、予定していた引退イベントの実現に向け「今できることを最大限に考えて実行していきたい」と前向きに話した。

クラブは1月から引退プロジェクト「折茂の花道」を開始。リーグ最終戦での特別演出や記念グッズ制作などで、折茂を華々しく送り出す計画をしてきた。インターネットを通して資金を集めるクラウドファンディングで、766万982円が集まった。ファン含め最高の形で送り出す準備をしてきた。

「折茂の花道」のメインイベントはBリーグ初となる引退試合(札幌・北海きたえーる)で、これまで折茂が対戦してきた選手らを集めて記念ゲームを行う。6月に開催を予定しているが、新型コロナウイルスの感染拡大で不透明な状況が続く。横田CEOは「開催できるかは判断できない。(開催できなくても)何らかの形で最後の舞台は整えたい」。ラストは支えられてきたファンの前で締めくくりたい意向だ。

クラブは28日に折茂を含めた選手と話し合い、今後の方向性を決めていく。27年間プレーしてきた折茂に、横田CEOは「個人的にはこのような形で最後のシーズンを終わらせたくなかった」と無念を隠せない。それでも安全を第一とするBリーグの決断に「クラブとしても同意。批判するつもりはない」と冷静に受けとめた。レジェンドの最後の舞台を整えるために「あきらめることなく進めていきたい」と可能性を探っていく。【西塚祐司】