日本代表の「カツモト」が、再びチームの士気高揚に努めている。18年6月からジョセフジャパンの“仲間”として海外遠征などにも帯同した赤色の甲冑(かっちゅう)は、別府合宿から合流。宿舎のミーティングルームで、桜の戦士たちを静かに見守っている。今回は19年W杯の戦績が刻まれた黒色のサムライボールと太刀も置かれ「新生ONE TEAM」の新たな象徴となっている。

カツモトは、明治初期の日本を舞台にした米映画「ラストサムライ」で俳優渡辺謙が演じた勝元盛次にちなみ命名された。外国出身選手が多いチームに指揮官が死と隣り合わせの「サムライ魂」を意識させ、戦に臨む日本代表としての自覚と覚悟を促している。W杯以降は都内の倉庫で約1年8カ月間英気を養った。関係者によると、16日からの英国遠征は不参加で、サムライボールと太刀は持参予定という。