フィギュアスケートのペアで22年北京オリンピック(五輪)に出場する三浦璃来(20)、木原龍一(29)組(木下グループ)が、クリスマスの鍋パーティーで結束を深めた。

26日(日本時間27日)、拠点としているカナダ・オークビルからオンラインで取材に対応。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」対策の渡航制限を考慮し、26日まで行われた全日本選手権(さいたまスーパーアリーナ)を前に五輪代表内定が出ていた。

出場権を得ながら中止となったグランプリ(GP)ファイナル(12月、大阪)に続き、2大会で演技をすることがかなわなかったが、この期間で木原はスケート靴を替えることができたという。「五輪に向けて準備できているので、プラスにはたらいています」と現状を明かし、三浦も「2試合がなくなったことは、大きな試合を経験するという部分で悔しい部分があるけれど、ホームリンクでコーチと一緒に練習できて、五輪に向けて準備ができるのはいい点」と口にした。

クリスマスは2人で鍋を楽しんだという。木原は「クリスマスだったんで鍋を食べました。クリスマスらしい鍋を食べようと思って、キムチみそ。(らしさは)赤色だから? 9割方(調理は)僕ですね」と切り出し、三浦は「野菜切りました、私」と笑わせた。

22年2月の北京五輪では日本初の団体戦メダルが懸かる。ペアは日本代表1組のため、愛称「りくりゅう」の2人が担う。初めての五輪となる三浦を引っ張る、3大会連続出場の木原は「過去2大会はシングルの素晴らしい選手が多くて『シングルの方と一緒に出場させていただければ、メダルが取れるんじゃないか』という甘い考えがあった。平昌が終わって『これは自分が強くならないと永久に強くならない』と思った。こうしてまた挑戦させてもらえる。自分たちが毎試合、自分に勝って、日本の力になりたいです」と力強く言い切った。【松本航】