2大会連続21回目の出場となった鹿児島実が、完封発進を決めた。前半8分ごろまでは自陣での戦いを強いられるも、同10分にフランカー伊藤翔未(しょう=3年)が先制トライ。一気に主導権をつかみ、1回戦を突破した。

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コーヒー好きの富田昌浩監督(44)が「スターバックス」と呼ぶ自慢のBK陣が68得点を生みだした。なかでもウイングの山内義信(3年)は3トライの活躍。後半13分には、自陣深くで相手のパスをインターセプトし、そのまま駆け抜けた。

「(インターセプトは)狙ってました。いろんな人が応援してくれている。感謝の気持ちでプレーしました」と笑みを浮かべた。

富田監督は「スターバックスは去年のチームよりも良くなっている。ディフェンスが我慢して取ったボールをバックスが仕留める。年間通してやってきたことができました」とほめた。

過去最高成績は7度の2回戦進出まで。次戦は30日に、優勝5回の実績を誇る国学院久我山が相手だ。山内は「厳しい場面は多くなると思いますが、最後まで走って、食らいついて頑張っていきたい」と、悲願の元日超えへ意気込んだ。