女子テニスの元世界ランキング1位で4大大会通算18勝を誇るクリス・エバートさん(67=米国)が、自身のツイッターを14日(日本時間15日)に更新し、卵巣がんと診断されたことを明かした。先月初めに子宮摘出の手術を受けた際に発見され、「ステージ1」の初期段階だという。

エバートさんは「ほかの人を助ける方法として、自分の卵巣がんと、その背景にある経緯を共有したかった」と記した。早期発見だったことに「幸運を感じている」。がんは切除しており、化学療法を受けている。

エバートさんは、妹で元プロテニス選手のジーン・エバート・デュビンさんを2020年に同じ卵巣がんで亡くしている。62歳だった。がんは発見される前に体内に転移していたという。エバートさんは「私が化学療法に入るのは彼女の啓示があった」と、スポーツ専門チャンネル「ESPN」でコメントしている。

エバートさんは現在、ESPNでテニス中継の解説者も務めており、ツイッターに「健康のため、治療に専念することを尊重してくれたみなさまに感謝します」とつづった。