フィギュアスケート女子で19年欧州選手権優勝のソフィア・サモドゥロワ(19=ロシア)が日本時間30日、現役引退を発表した。自身のインスタグラムに「サポートと愛情に感謝します」などとつづり、コーチやファン、競い合った選手などに感謝の思いを伝えた。

アレクセイ・ミーシン・コーチなどに師事したサモドゥロワのハイライトは、18~19年シーズンだった。グランプリ(GP)シリーズは2大会連続で表彰台に立ち、紀平梨花が優勝したGPファイナル(カナダ・バンクーバー)で5位に入った。年が明けて迎えた欧州選手権(ベラルーシ・ミンスク)では、18年平昌五輪金メダルのザギトワ(ロシア)をフリーで逆転して優勝。世界選手権では8位に入った。

翌19~20年シーズンからは高難度ジャンプを跳ぶ同じロシアの後輩選手がシニアに転向し、主要国際大会での表彰台は遠のいた。それでも自身の色を出した演技で世界のファンを魅了し、現役生活を駆け抜けた。