合言葉は「猛勇狼士(もうゆうろうし)」-。

12月開幕のラグビー「リーグワン」で初優勝を目指す東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)が15日、始動した。

昨季は上位4チームのプレーオフ進出と強豪復活を証明したが、準決勝では東京サントリーサンゴリアス(東京SG)に24-30で惜敗。3位決定戦でもクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(東京ベイ)に15-23で敗れ、4位にとどまった。

この日、会見に臨んだ荒岡義和社長は「(準決勝の会場だった大阪から帰りの)新幹線で酒を飲んでいて、とても悔しくて涙が出てきた。学生時代以来だと思う。日本を飛び越えて、世界で有数のラグビークラブに変わっていかないとダメ。強さだけじゃなく、唯一無二のチームを求めていきたい」と決意表明した。

変革の1つがチームスピリット作りだった。数百人が名を連ねるOB会、首脳陣、選手らで考え、チームは1つの言葉を設定した。

「猛勇狼士」-。

間に挟まる2文字はチーム名「ブレイブルーパス」から「勇敢なオオカミ」。最後の「士」は紳士、侍を意味し、「猛」でアグレッシブな姿を表現した。薫田真広ゼネラルマネジャー(GM)は「グラウンド内外で立ち戻るものを明確にする」と意図を説明し「『東芝らしさ、東芝府中のDNAは何だ』と見つめなおした。(外国人選手、スタッフとのやりとりでも)コテコテの漢字表記でいきたい」と強い思いを示した。

トッド・ブラックアダー・ヘッドコーチ(HC)、SH小川高広(31)とNO8徳永祥尭(30)の共同主将は昨季同様に継続。同HCは「今年はさらにいいシーズンにしたい。人間性の面でも、さらに優れた人間になる。さらにいい試合をして、ビジョンに基づいて動き、体現するのを楽しみにしています」と開幕を待ちわびた。【松本航】