昨夏の全国高校総体(インターハイ)を制した金蘭会(大阪)が逆転負けを喫し、優勝した19年以来の決勝進出を逃した。
エースのアウトサイドヒッター上村杏菜(2年)を軸に攻撃を展開し、第1セットを25-18で先取した。
第2セットも優位に進めたが、24-23とセットポイントを奪ってから、3連続ポイントを許し、このセットを落とした。その後もなかなか得点を奪えず、1-3で敗れた。
今大会は下級生主体で臨んだ。そんな中、試合に出場できない3年生が、敗戦の責を感じる後輩を優しく包み込む姿があった。
池条義則監督は「3年生はレギュラーが少ない代なんですけど、優しくていい子が多い。すごくサポートをしてくれました。(高校へ)入ってきてすぐにコロナで休校になって、部活もやりにくかったですけど、やれる範囲で頑張ってくれました」と柔和な表情でたたえた。
2年生エースの上村も「優しい先輩ばかりで、どんなに辛くても声をかけてくれました」と感謝の言葉を繰り返した。
コートで悔しさを味わった下級生は、3年生の献身に応えるためにも、この試合を糧にする。