9月開幕のラグビーW杯フランス大会で日本代表の中心選手として活躍が期待されるNO8姫野和樹(28=トヨタヴェルブリッツ)が30日、全国の中高生に海外挑戦の体験談を伝えた。

文部科学省の留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」のイベントに出演。現地やオンラインで参加した中高生に、21年に移籍したスーパーラグビー「ハイランダーズ」(ニュージーランド)の経験を伝えた。移籍当初は「フラットシェア」でチームメートやその知人と暮らすことになったといい「英語の基礎知識を入れていったけれど、まぁできなかった。積極的にコミュニケーションを取りました。日本語を話す人がいないから、だからこそ良かったです」とピッチ外での成長を明かした。

オンラインではサッカーのスコットランド1部セルティックMF旗手怜央(25)も参加。ホームスタジアムは6万人以上収容でき「1試合良くて、1試合悪くても、すぐに批判される。その環境の中で『自分』を常に持っておく。読書をしたり、映画を見たり、考え方も広がった」と海外挑戦後のスタンスに言及した。

ラグビーW杯開幕までは半年を切った。姫野は「サッカーW杯、WBCと躍進が続いている。プレッシャーが懸かる中でも結果を残したい」と誓い、自ら志した海外挑戦で得た経験を大舞台に生かす。【松本航】