元夫の江宏傑(こう・こうけつ)氏(34=台湾)から「長男の引き渡し」を求められていることが明らかになった、卓球女子のオリンピック(五輪)2大会連続メダリスト福原愛さん(34)の弁護士が声明を出した。

「福原愛の日本の弁護士による声明」と題し、報道陣に文書を配布。次の通り説明した(全文まま)。

外国人記者クラブにおいて、元妻の福原愛さんが「元夫による幼児誘拐で訴えられる」とのテーマで記者会見を開く計画であることを知りました。

福原愛さんと江宏傑さんの裁判は、現在、日本と台湾の新竹市の裁判所において家事事件が審理されています。いずれの国の事件も家事事件であり、誘拐等の刑事事件は全くありません。また、そのような刑事事件に当たる事実も全くありません。

新竹地方裁判所の裁判官は、2023年3月27日午前10時からの法廷において、この家事事件の内容を公にしないよう指示し、元夫の江氏も裁判官の指示に従う旨誓約しています。福原愛も裁判所の指示に従う所存です。これは子の福祉と最善の利益を守るためです。子ども達は、まだ幼く、非常に傷つきやすい立場にあります。

本人は、まずは母親として一番に子どものことを守るべきであると思っております。子どもたちを利用したり傷つける形で公の場で争うことは、避けたいと考えております。本人は、自分が言われるのはともかく、幼い心を傷つけたくないと切に願っております。

メディアの方には、台湾の「児童及び青少年福祉権利保護法」などの法規の精神を尊重し、日本においても、未成年者の身元が明らかになったり、特定されたりするような内容を報道したり公開したりしないようお願いします。

新竹裁判所のお許しが得られれば、代理人としてお話ができるようになる可能性があると考えております。

その折には是非ともよろしくお願い申し上げます。

2023年7月27日 福原愛 代理人弁護士今里恵子

江さんは「福原さんによる子供の連れ去りに関して訴える」と題して都内の日本外国特派員協会で会見。大渕愛子弁護士(45)が「1週間前の7月20日、福原さんから江さんへ長男の引き渡しを命ずる審判が出ました。しかしながら、現在に至るまで応じられていない」と公表。未成年者誘拐罪に該当する可能性まで示唆した。