ラグビー日本代表75キャップを誇るSH田中史朗(39=NECグリーンロケッツ東葛)が24日、今季限りでの現役引退を発表した。

都内のホテルで行われた引退会見では、ともに日本代表で戦ったFB松島幸太朗(31=東京サントリーサンゴリアス)とSO松田力也(29=埼玉パナソニックワイルドナイツ)がサプライズで駆けつけた。

会見終盤に2人が登場すると、驚いた表情を見せ思わず涙。会見中にはこらえていたものが一気にあふれ「我慢していたのに」と笑わせた。

松田は「高校から見ている選手で僕の憧れ。同じチームでラグビーもした。この涙を近くで最後に見られて良かった」。

松島は思い出を問われると、13年の日本代表初実戦となったグロスター戦を挙げた。「最初は敬語を使っていた」というが、わずか2日で「もういけるな」と敬語をやめたエピソードを披露。今後について「僕も手伝えることがあれば、どんどん参加したい」と、ラグビー普及への思いに賛同した。

最後はお酒と花束を贈られると、田中は「最後に会えたことがうれしいですし、ほんまにありがとう」と感謝した。

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