なぜラグビー日本代表戦は、7月の午後2時台にキックオフするのか-。
日本代表(世界ランク12位)は12日午後2時50分、ノエビアスタジアム神戸でウェールズ(同14位)とのテストマッチ「リポビタンDチャレンジカップ2025」第2戦に臨む。
5日に北九州で行われた第1戦は24-19で制し、対ウェールズ12年ぶりの勝利。舞台裏ではキックオフが午後2時だったため、両チームで協議し、当初15分間を予定していたハーフタイムを、5分延長して20分間とした。国際統括団体ワールドラグビー(WR)が提示する暑熱対策のガイドラインに沿っての対応となった。
第2戦を2日後に控えた10日、日本代表エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)に海外メディアから高温多湿の環境が日本有利に感じる点、キックオフ時間の設定に関するコメントを求める質問があった。ジョーンズHCは自身がイングランド代表を率いていたころの経験を引き合いに出し「ウェールズに行く時には雨は降るのか、屋根が閉まるのか(と考えた)。どこの国でも同じこと。北半球の試合で(相手が会場を温める)ヒーターをつけてくれるわけではない。違った環境でプレーし、各チームが適応することは、ラグビーの醍醐味(だいごみ)です」と考えを述べた。
前日9日に行われた日本協会の理事会でも、暑さの問題について議論が展開されたという。今回の2連戦の午後2時台のキックオフに関して、岩渕健輔専務理事は「会場の都合、放送のタイミング…当然、気候等も考慮しています。今回の決定はウェールズ協会とも話をして、このような状況になっている。WRが暑熱のガイドラインを出しています。最終的にはウェールズ、日本のチームドクター、マッチデードクターとも話をした上で、ガイドラインに沿って決定をしております」と説明した。
北九州の一戦で救護が必要だった観客数は、コロナ禍が落ち着いた22年以降で「最大ということではございませんでした」(同専務理事)。だが、開催する会場ごとに収容人数が異なるため、割合にすると「(最大と)同じぐらいになってくる可能性がある」という。今後に向けては「救護対応が必要な方が一定いらっしゃったのは事実です。(救護が必要だった人が)最大でなかったからいいということではなく、選手もそうですし、見に来たお客さまもそうですし、そういうところへの対応を考えますと、試合時間もそうですし、日本の場合はドーム型の球技場もございます。そういう会場での試合開催も考える必要がございますし、さまざまな観点で考えていかないいけないと思っています」とコメントした。
神戸での第2戦は9日時点で、屋根を閉める方向で準備を進めているという。ハイパフォーマンスユニオン(世界の強豪10チーム「ティア1」に日本を含めた11チーム)から2連勝が懸かる一戦へ、先発するリーチ・マイケル主将(東芝ブレイブルーパス東京)は「結果的に前の試合は勝ちましたが、ジャパンとしてベストなディフェンスだったかというと、そうではない。まだまだ自分たちから出せる。選手はワクワクしているし、もっと(旗印の)超速ラグビーに挑戦したい。ティア1の国に連続で勝つことを楽しみにしています」。2日後の80分間の戦いに集中した。【松本航】


