9月2日のW杯登録メンバー締め切り前最後の実戦を終え、ジョセフ・ヘッドコーチは「なんとなく構想はできている。PNCで誰が一貫したプレーができたかを吟味して、構想に入りたい」と話した。PNCは、W杯と同じ31人の登録で、構成はFW18、BK13人。同人数でW杯メンバーを考えると、現状ではBK以上にFWの競争が激しい。

プロップは、左は絶対的レギュラーの稲垣に続く選手が課題で、右足の負傷でPNC出場がなかった中島、米国戦でけがから復帰した山本らが争う。右は主力として期待された具が右手甲を骨折中で、その間にPNC3試合に先発したバルが猛アピール。ベテランの山下らを加え、その座を争う形になりそうだ。フランカーも層が厚く、布巻はPNCで出番がなく、ツイも米国戦1試合の出場に終わった。指揮官は、今月18日からの北海道・網走合宿を40人程度で行う意向を示しており、そこが最後のアピールの場となる。