日本代表WTB松島幸太朗(26=サントリー)が世界のスターに肩を並べる。2日はW杯1次リーグ第3戦サモア戦(5日)に向け、都内でウエートトレーニング。初戦のロシア戦で3トライを挙げた得点源は「チャンスがあれば、トライ王というのも見えてくる。1トライ以上は取りたい。チームを優先して、そこからは個人の話になってくる」と欲を隠さなかった。

表情こそ冷静だが、好調さは言葉ににじむ。3トライは吉田義人と並んで1大会の日本代表最多。4トライを記録するアルゼンチンのフッカー、モントジャに次ぐ堂々の2番手だ。開幕戦前にはサントリーでも先輩のCTB中村から「松島が『3トライ取る』と言っていた」と明かされて有言実行。この日、お返しとばかりに中村へ「『毎試合トライ取る』と言っているけれど、1回も取っていないので、1トライぐらい取って欲しいです」と“注文”。いたずらっぽく笑った。

歴史的勝利を挙げたアイルランド戦からは中6日。昨年6月にはティア1(世界の強豪10カ国・地域)のイタリアを34-17で破ったが、1週後に返り討ちに遭った。教訓からチーム全体で常に一貫性を意識。経験豊富な松島も「サモアは(9月30日の)スコットランド戦で完封されているけれど強い。そこは勘違いせずにやりたい」と強調した。

日本初のトライ王へ近づく活躍は、同時にチームへの追い風を生み出す。「自分たちが戦術通りやればチャンスは来る。チャンスが回ってくれば(トライを)取りにいきたい」。その強いこだわりで、日本の歩みを加速させる。【松本航】