アジアパラリンピック委員会(APC、加盟42カ国・地域)の定時理事会が5日、東京都新宿区の京王プラザホテルで2日間の日程で始まった。

 マジッド・ラシェッド会長(UAE)と12人の理事らが出席し、来年10月6日から13日までジャカルタで開催されるアジアパラ競技大会の準備状況などを確認した。定時理事会は06年11月にAPCが正式発足して以来16回目だが、日本で開かれるのは初めて。

 APC副会長としてジャカルタの大会組織委員会関係者から聞き取りを行った水野正幸氏(日本パラリンピック委員会副委員長)は「準備は順調に進んでいる。問題点も改善されつつある」と語った。今年3、5月の大会調整会議で課題として挙がっていた競技場、選手宿舎等の障がい者に対応するアクセスビリティーも向上しているという。理事会では20年東京五輪・パラリンピック組織委員会も準備状況などを報告した。

 最終日の6日は午前中に残りの議題を討議し、午後からはラシェッド会長、理事らが新国立競技場建設現場、東京体育館など20年東京大会の関連施設を視察する予定になっている。【小堀泰男】