女子50メートルバタフライ(運動機能障害S9)で、一ノ瀬メイ(20=近大)が32秒98の日本新記録で優勝した。

 片手で泳ぐスタイルに初挑戦したが、その理由を「個人メドレーも練習しているので、本来は両手を使ってバランスよく泳ぎたいと思っていましたが、世界の主流は今、片手バタフライですから」と説明した。

 9月30日にメキシコで開幕予定だった世界選手権は、地震の影響で延期になった。一ノ瀬は大会に備えて現地入りしていたが帰国。その後、日本代表は大会不参加を決めた。メキシコから戻って「コーチと相談して」新泳法挑戦を決めたという。

 しかし、大会直前まで両手で練習しおり、この日のレースはぶっつけ本番だった。「横呼吸になるので呼吸のリズムが楽。ピッチも早くなり、テンポよく泳げた。自分でもビックリです!」と笑顔だった。