女子PTS4(運動機能障害)で谷真海(36=サントリー)が2連覇を飾った。

 「最後はシビれました。すべてを出し切った思いです」。谷はゴール後に倒れ込んでしばらく動けなかった。スイム(750メートル)で後続を3分近く引き離し、バイク(20キロ)、ラン(5キロ)でも力強い走りで逃げ切った。1時間16分台を目標にしていたが、1時間13分56秒の好タイムに表情も崩れた。

 陸上の走り幅跳びから本格的に転向して2年目。出場した6大会すべてで優勝と快進撃が続くが、それでも「まだまだスピードも持久力も足りません」。今後は国内の一般レースで五輪ディスタンス(スイム1・5キロ、バイク40キロ、ラン10キロ)に挑みながらレベルアップを図るという。

 20年東京パラリンピックでの実施種目は今年末に最終決定される見込み。PTS4クラスが採用されるかも不透明だが、谷は「できることをしっかりやって、待つしかありません」と前を向いた。