関東パラ陸上選手権第1日が6月30日、東京・町田市立陸上競技場で行われ、女子走り幅跳び(切断などT63)で前川楓(20=チームKAITEKI)が自らのアジア、日本記録を更新する4メートル05で優勝した。昨年の世界選手権銀メダルの前川は、今年3月に跳んだ3メートル99を6センチ上回り、初めて4メートル台に到達した。

 前川は初の4メートル台に「うれしいよりホッとした感じですね」と笑った。5月に健常者の大会で同じ4メートル05を跳んだが追い風参考。練習では4メートル20に届いているだけに、いつ出てもおかしくない記録だった。リオ・パラリンピックで4位、昨年の世界選手権で銀メダルと着実にステップを踏み、オフの練習では8キロの減量に取り組んだ。「体が軽いです」。3月のドバイGPに続く記録更新に言葉も軽やかだった。