ゴールボール日本代表の市川喬一総監督(44)が7日、あらためて昨年3月に発表した男女6人ずつの東京パラリンピック代表内定選手を見直し、メンバーの再選考を行う方針を明らかにした。

ジャパンパラ競技大会終了後に会場の千葉ポートアリーナで会見。「男子は1年前の(代表内定)チームと力の差が出てきた。女子は一定の力で守りきれる選手と、そうでない選手がいる。男女を通じてメンバーの選定に入らなければならないと思った」と語った。

2日間のジャパンパラ大会で、男子代表は2チームに分かれて2試合を戦った。内定選手4人が加わったAチームが連勝したが、佐野優人(20=順大)が合計8ゴールを挙げるなど急成長。女子もA、B2チームが対戦し、さらに男子クラブチームとも戦った。その試合内容から市川総監督は代表チームの現状を「男子のこの1年の成長、伸び率は半端ない。逆に女子は1年延期の影響が計り知れない。できれば(東京パラを)20年にやりたかった」と分析した。

若手を中心に進境著しい男子と、ベテラン、中堅、若手のパワーバランスに変化が生じた女子。半年後の東京パラへ「男女とも金メダルを目標に頑張っていく」と明言した市川総監督は「内定選手を中心に合宿をしながら、どこかで選考しなければいけない」と代表再編成に着手する。

◆男子代表内定選手 田口侑治(29=リーフラス)、山口凌河(24=関彰商事)、金子和也(20=特別支援学校塙保己一学園)、宮食行次(25=サイバーエージェントウィル)、信沢用秀(34=フコクしんらい生命保険)、佐野優人(20=順大)

◆女子代表内定選手 小宮正江(45=アソウ・ヒューマニーセンター)、浦田理恵(43=同)、天摩由貴(30=マイテック)、欠端瑛子(27=セガサミーホールディングス)、若杉遥(25=ALSOK)、高橋利恵子(22=筑波大大学院)