納豆や鍋が金メダル獲得をサポートする。食品会社の味の素が、リオデジャネイロ五輪の選手村そばに、「G・ロードステーション」と命名した日本食を提供する拠点を設けることが7日までに決まった。日本オリンピック委員会(JOC)からの要請を受けたもので、開幕前の今月29日からオープンする。

 日本からは2トンの食材を準備。現地では米1トン、水4トン、納豆3000パックを調達する。味の素の担当者は20人で、そのうちシェフは8人。選手村から徒歩圏内にあり、予約制でもない。選手たちは気軽に行って、日本と変わらない食環境を味わえる。

 同社は03年からJOCと共同で「ビクトリープロジェクト」を立ち上げた。個々の競技団体とも密接な関係を築き、競泳では選手の日々の体重を管理して栄養面を支えている。同社の五輪プロジェクトグループの栗原マネジャーは「選手にはベストコンディションを維持してほしい」と食のアウェー克服を願った。