4月21日に行われる注目の東京オリンピック(五輪)サッカーの組み合わせ抽選に向けた、グループ分け(ポット)が決まった。16日に国際サッカー連盟(FIFA)が発表した。

ポットとは“つぼ”を意味する。抽選は“つぼ”ごとに、チームを引いて行う。男子は過去5大会の成績を軸に、今回の予選での結果などもふまえて作られたランキングによって、振り分けられた。

開催国の日本は最上位クラスにあたるポット1に入った。東京五輪の1次リーグ(L)は4つあるポットから1カ国ずつの4チーム×4組で行われる。このため、同じポットに入った王国ブラジル、強豪アルゼンチン、宿敵韓国とは同組にならないことが確定した。

また、1次Lでは同じ大陸連盟の国が当たることも原則として避けられる。たとえば、ポット4にはオーストラリア、サウジアラビア、フランス、ルーマニアが入ったため、日本は同じアジア連盟のオーストラリア、サウジアラビアを除く、残る欧州2カ国のいずれかと同組になる。

一方で、ポット2はメキシコ、ドイツ、ホンジュラス、スペインとなっており、こちらは、欧州の2カ国が入ることは避けられるため、日本は、北中米勢のどちらかと同組になりそう-。

こんなルールにのっとり、いろいろと考えると、抽選を待たずに選択肢はある程度絞られている。

開催国の日本は、1次リーグのA組に入ることが決まっている。

あまり想像したくないが、ここが“死の組”となるパターンはメキシコ、エジプト、フランスと同組になった場合か。

ただ、南米の強豪国に加え、ドイツ、スペインといった優勝候補との対戦は決勝トーナメントまでなく、比較的、1次リーグを勝ち上がりやすいポット分けになったと言えそうだ。【サッカー担当 岡崎悠利】