巨人・浅野翔吾にプロの思考 菅野智之から授かった短くとも深い金言/連載〈22〉

巨人ドラフト1位のルーキー浅野翔吾外野手(18)が着実に成長を見せています。壁に葛藤しながら、しっかり前に進み、結果を出してます。春に高校を卒業したばかり。注目を浴びながら、プロの世界に飛び込んできました。18歳のリアルな心境、意識の変化などを語ってくれました。

プロ野球

◆浅野翔吾(あさの・しょうご)2004年(平16)11月24日、香川県高松市生まれ。小学3年時に野球を始め、屋島中では捕手。中3時にU15日本代表に選出され、アジア選手権優勝。高松商では1年夏からベンチ入り。外野手で2、3年夏の甲子園出場。甲子園通算5試合、17打数11安打、4本塁打、8打点、打率6割4分7厘。高校通算68本塁打。U18W杯日本代表。22年ドラフト1位で巨人入団。推定年俸1200万円。171センチ、86キロ。右投げ右打ち。

(球団提供)

(球団提供)

ハム上原から初アーチ「自信に」

――これまでを振り返ってみて

浅野まだできていないことで言ったら、甘い球を一発で仕留めるっていうことですね。できるようになってきたのは、4月は三振が多かったですが、5月は見極めることができるようになりました。ボール球を振らず、ストライクを振っていくのは、少しずつできるようになってきたと思います。

――4月は51打数9安打の打率1割7分6厘、1本塁打で19三振

浅野4月はまったくプロの球にボールが見えてませんでした。追い込まれるまで振らないで、追い込まれてからボール球に手を出して、三振ばかり。高校時代は打てていたのに、プロでまったく打てないなと…。

紅白戦で原辰徳監督(後方右奥)に見つめられる中、左前打を放つ=2023年2月

紅白戦で原辰徳監督(後方右奥)に見つめられる中、左前打を放つ=2023年2月

――4月は少し表情も暗かった

浅野一時期、病んでいましたよ。人と話すのも少し嫌になってしまって…。うまくいかなくて、気持ちも落ちていました。

――初めて感じた壁

浅野そうですね。こんなに打てないことは、今までなかったので。

――悩んでいた中、4月30日のイースタン・リーグ日本ハム戦でプロ初アーチ

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