今回はボートファンに、特殊なフライング休みの例を紹介したい。

今月10日、G1東海地区選の準優で、池田浩二がフライングを切った。今期2本目のスリットオーバーで、3月31日から60日間の休みに入ることが決まった。これだけなら珍しくないが、池田には希少な事態が発生していた。

G1、G2の準優のスタート事故は、フライング休み明けから3カ月間、G1、G2(SGは選出可)の選出除外という規定がある。池田は昨年12月、若松のプレミアムG1・BBCトーナメントの準決でもフライングを切った。その選出除外期間を消化しないまま、もう1度、G1の準優で勇み足を犯してしまった。

池田浩二の成績と今後
池田浩二の成績と今後

後日、日本モーターボート競走会は池田のG1、G2選出除外期間を、3月14~6月13日、6月14~9月13日と発表した。通常のフライング休みと、G1、G2を走れない期間が重複したが、これはルール通り。F2の休みが明ける5月30日から計6カ月間、選出除外になるより、温情を感じるルールだ。

G1日程を眺めると、鳴門周年が9月15日に開幕なので、G1復帰はこのあたり? 今年のマネーバトルは苦しくなったが、チャレンジカップ出場へまだ望みはある。