優勝戦は斉藤仁(44=東京)がイン快勝。前走の鳴門一般戦に続いて今年3度目、尼崎では2度目のVを飾った。

進入は3対3の枠なり。斉藤はコンマ12の踏み込み。2コースから浜崎直矢(38=埼玉)が意表を突くまくりを放ったが、これを冷静に対処。バック早々と独走態勢を築いてゴールまで駆け抜けた。差した中村魁生(23=大阪)が最内を突いてきた岡村仁(37=大阪)を2Mでさばいて2着。岡村は3着に終わり順当な決着で幕を閉じた。1Mを振り返ると「幅をとって回れたのと、締め方を優しくしてくれたのかな。うまく合わせられました。中村(魁生)選手に差されたら嫌だと思いましたが、浜崎選手の運びを見て少し遅れたのかもしれません」と冷静沈着な走りが光った。

今年はけがで4月下旬から約3カ月出走できなかった時期もあるが、最高の形で復活の兆しを見せている。「最高の結果は自信になるけど、今まで何をしていたのか、けがをしていた自分に活を入れたいです」と実直な斉藤らしさが垣間見えた。次走は次走は19日から23日の三国一般戦に出走予定だが、その後はG1戦線にも名を連ねている。「グレードに限らずいつも通り1等を取りにいきたいです」。あくまでもマイペースを貫くが、復活モードに突入して、さらなる期待が高まる。