【帰ってきた山口国男ガイダンスコーナー】(7)

 オリオン賞は本命・竹内雄作の逃げ切りで、3連単2480円を的中させました。後ろで競っていた金子貴志と大塚健一郎が落車して、原田研太朗に番手に入られる厳しい場面をしのいだ竹内は立派です。裏目を食らったドリームレースの憂さ晴らしが出来たし、この調子でどんどん当てていきますよ。

 今日も松戸競輪場は晴天、ほぼ無風とコンディションは絶好。1Rからもつれた展開が多く、まくりがよく決まっていますね。それでも筋の決着が多いところは松戸らしい。これらの序盤戦を参考に、メイン予想へいきましょう。

 ◆11R・シャイニングスター賞 全員が準決へ進めるレースというのは、誰が逃げてもおかしくない。私も大垣ダービー(82年)のゴールデンレーサー賞で、先行選手ではないのに、後ろに吉井秀仁-山口健治-阿部良二の3人を連れて逃げたことがあります。そういう点で展開は読みづらいところですが、やはり深谷知広か三谷竜生が主導権を奪うとみるべきでしょうか。

 実績と経験では、もちろん深谷が上位です。ただ、黙っていても前を先行させる村上義弘に任された三谷が、侮れません。2日目の特選を9秒6で逃げ切った三谷は強かったですからね。

 ここも展開がもつれるとみて、平原康多-武田豊樹の関東勢に期待します。平原はドリームレースで好位を取り切れず、持ち味を生かせませんでした。今度こそ先手ラインの3番手から、早めに出切ると思います。そこで武田の差し足が発揮されるでしょう。ドリームレースでも本命に推して裏目でしたから、今度こそ当ててリベンジです。

 (1)武田の相手は(5)平原、三谷が先行しての(2)村上、そして単騎でも怖い(3)新田。3連単は(1)-(2)(3)(5)-全通りで、(2)、(3)、(5)と(4)原田研太朗の2、3着を厚めに買っておきましょう。

 ◆山口国男(やまぐち・くにお)1950年(昭25)8月11日生まれ。東京都荒川区出身。日本競輪学校24期生、松戸をホームバンクとする東京登録選手として67年にデビュー。特別競輪(現G1)優勝こそ果たせなかったが、72年・高松宮杯と73年・競輪祭で決勝3着に入るなど、トップレーサーとして一時代を築いた。フラワーラインの司令塔としても活躍。01年の引退後、松戸競輪場で競輪ガイダンスコーナーの講師を務め、15年オールスターを最後に定年退職。