【中嶋聡史・火事場のナカぢから スペシャル】

◆10R:準決 怪物、復活。2予10Rの深谷知広は、2着ながらも脅威のパフォーマンスを披露した。

赤板前から上昇した町田太我を送り出して7番手に立て直すと、打鐘から一気の逆襲に出る。「初日より道中に余裕があって、冷静に見ることができた」と振り返ったように、町田の抵抗をあっさり退けて先行態勢に持ち込んだ。

「踏み込みは悪くないと思ったが、残り半周で今までにないぐらい止まったし、まだまだ」と本人評価は辛口だが、番手を回った守沢が「打鐘から本気のダッシュがとてつもなくて、離れてしまった」と舌を巻くほどの強烈な仕掛けだった。

常に進化を求める姿勢こそが、深谷の真骨頂だ。積極的に“出稽古”に向かうことも多く、昨年11月には防府バンクまで出向いて、松浦悠士や清水裕友としのぎを削った。

ライバル関係にある相手でもお構いなし。練習方法などを情報交換しながら、自らを高めていくスタイルを貫いている。大会前も、沖縄で佐藤慎太郎との合同トレーニングを消化して乗り込んできた。

ここのメンバーを見渡すと、2予で復活を印象づけた新山響平をはじめ、吉田有希や犬伏湧也といった徹底先行型のライバルは不在。積極策に徹して単騎の浅井まで味方につけられれば、なおさら有利に運べる。

昨年の宇都宮大会以来1年ぶりのビッグ決勝の舞台を、自らの“足で”手繰り寄せる。

和田との南関ワンツー決着の(3)(7)-(1)(2)(4)(5)(6)(9)を軸に、SS勢を絡めた(3)-(1)(2)(5)-(1)(2)(5)(7)、(1)(2)(5)-(3)-(1)(2)(5)(7)の計24点と手広く仕込む。

【ウィナーズカップ・無料予想紙ニッカンPDF新聞】ここを押すと読めます

競輪YouTuber「まーちん」が日刊スポーツの配信スタジオ「青い鳥」でウィナーズカップ予想をライブ配信!ここを押してチェック