G1に格上げされた女子オールスター競輪は、500バンクなので出入りが激しいレースにはならないだろう。しかし、スタートから始まる位置取りは、トップ選手ならではの駆け引きが楽しめる。
記者会見で印象に残ったのが児玉碧衣だ。岸和田G1パールカップは決勝進出を逃し、前半戦はネガティブなコメントが多かったが今回は違った。青いスーツで現れた時は、報道陣からも声が漏れるほどの輝きだった。
オールスターファン投票で1位となり、多くのファンが彼女を支持していることが分かり、G1後の2場所は力強さが戻っている。質疑応答も自信に満ちあふれたものだった。しかし、会見場を離れると「タギって(興奮して)1時間しか寝られなかった(笑い)」と本音を漏らす。決戦用の靴も「履き慣れなくて靴擦れができた」ので、かかとを踏んで歩いている。エルメスが台無しやないかい! このギャップが彼女の魅力だろう。
ドリームは全員が準決に行けるので、自分がやりたいレースができる。ファンは児玉の自力を評価して投票した。1位だから絶対1着ではなく、自分の何に期待されて1位になったのか。それは競輪選手一筋の児玉が、ナショナルチームの選手をなぎ倒すシーンだろう。
このコラムを書くにあたり、ネットで「児玉碧衣」と検索すると「年収」とか「ふともも」のワードが出てくる。その中に「かわいい」があった。強くてかわいい児玉に、ファンが期待している。(日刊スポーツ評論家)























