予2・6Rの向井円(25=大阪)は、スタートと同時に大久保花梨の後ろを取ると、最後まで食らい付いて2着をキープした。

「2着じゃないと決勝に乗れないのは分かっていたし、大久保さんの後ろと決めていた」。初日6着の失敗を見事に挽回し、これで3場所連続の決勝進出だ。

急激に成績が安定してきた要因は、スプリンターの葉狩伸泰とのダッシュ練習の成果。

「葉狩さんは時速何キロと言ったら、その速度で走れる感覚の持ち主。奥井迪さんなら何キロ、児玉碧衣さんなら何キロといった具合に、葉狩さんの後ろで実戦を想定した踏み出しの練習を繰り返した」。

自力で動くよりも、まずは徹底して追走技術を磨いている。

決勝10Rも腹は決まっている。「大久保さんか高木真備さん、流れを見てどちらかの後ろにいたい」。横に誰が来ても、最終先行の番手で勝負する。