片岡雅裕(33=香川)が堂々のイン逃げで1月に続く地元Vを飾った。今年2回目、通算では15回目の優勝となった。

地元では負けられない、の気持ちは誰よりも強かった。コンマ16のトップスタートを決めてしっかり先マイ。他の追随を許さなかった。「仕上がりはギリギリ間に合ったかなという感じ。でも良かった3日目の感じには戻せなかった」とホッとした表情は見せたが、最後まで笑顔はなかった。とにかく地元では無頼の強さを誇る。調整には絶対の自信を持っていただけに仕上げ切れなかったことに悔しさをにじませた。

21日からの次節鳴門を挟んで11月1日からは地元周年が控える。そのため調整のアドバンテージをつかみたかったという強い思いがあった。「地元のG1を取りたいというのは今の特別な気持ち。優勝しか考えてません」。次世代エースが、本気でタイトルを取りにいく。