プレミアムG1浜名湖クイーンズクライマックス開幕直前コラムの第2回は、平山智加(35=香川)をピックアップする。今年は8月多摩川レディースチャンピオンで優勝し、女子獲得賞金争いをリードし続けた。今大会は初の夏冬完全女王の期待がかかる。

08年に福田雅一と結婚し2度の産休を経て、19年5月に復帰。その期で勝率7・08をマークし、いきなりA1級に返り咲いた。そこからは3期連続で勝率7点台をたたき出し、さすがのパフォーマンスを見せる。

今年は何といっても8月多摩川レディースチャンピオンでの優勝が印象的だった。「毎月呼んでもらいたい」と話すほど、相性のいい多摩川でエンジンを仕上げると、優勝戦は2枠で登場。コンマ20とスタートは立ち遅れたが、1Mは強ツケマイに出て、インの守屋美穂を沈めた。誰もが予想できなかった展開で、初めて夏の女王に輝いた。「守るべき家族が増えて、気持ちが強くなりました」。母親となり、さらに心身の成長を実感した。

過去にはダービーのドリーム戦1枠に座るなど、平山には「女子初」が似合う。今大会で初の夏冬完全女王に期待だ。【古村亮】

◆平山智加(ひらやま・ちか)1985年(昭60)7月13日、香川県生まれ。98期生として06年5月丸亀でデビュー。13年1月の尼崎周年でG1初優勝を達成。夫は同じ香川支部の福田雅一。同期は松田祐季、西村拓也、松本晶恵ら。156センチ、45キロ。血液型O。

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