特選、2予と不完全燃焼に終わった犬伏湧也に注目していたが、特選(1)7Rは7着。中石湊や吉田有希ら積極型がそろう中で、どう組み立てるかが焦点だった。前2走の反省を踏まえ、車間を空けてカマすタイミングを計ったが、その隙を中石に突かれた。今回の犬伏は流れや判断もかみ合わなかった。この流れを断ち切るには、もう1度攻めるレースに立ち返るしかない。
準決は激戦が続いた。9Rの古性優作も、レース後に映像を確認すると「フー」とひと息つき「外が伸びるコンディションだったかな」と、寺崎浩平を残せなかった悔しさがにじむ。それでも「疲労もないし状態はいい。ここまで気持ちを入れ過ぎずにきたので、決勝はギアを2段くらい上げて挑む」と、ダービー初制覇に向けての意気込みを語った。
もともとヨコに厳しいタイプだが、西武園G3、ダービーとヨコを強く意識した走りに見える。「西武園は単に疲れがひどかっただけ」のようだが、今回はあえて変えているのかを聞くと「特選は展開のあやでああなったが、日本一を決める大会なので、普段使ってないカードも使いたい」と意気込んだ。最後に「ダービーが終わったら元の古性に戻る?」と問うと「常に100%の戦法を出していたら勝てない。持ち札を増やす意味でもそうでありたい」と、その発想にトップの矜持(きょうじ)を感じた。
決勝は激しい出入りが予測される。だからこそ最後にものをいうのは「引き出しの多さ」だろう。古性が「ダービー王」の称号を手に入れる時が来た。(日刊スポーツ評論家)
























