ダービー王の有坂直樹(51=秋田)が引退の意思を固めたことが13日、分かった。有坂は同じG1タイトルホルダーの高木隆弘、三宅伸とともに「64期3羽がらす」と注目された。

昨年2月、三宅の地元玉野に3羽がらすが集結。水入らずで食事したことは、いい思い出となった。

高木は「適性組の自分にとって、有坂や三宅伸は雲の上の存在で、いい目標だった。競輪場を出れば、最高の悪友。一緒に海外旅行にも行ったし、言えない思い出がたくさんある(笑い)。とにかく性格が明るくて、自分にないものをたくさん持っていた」と盟友の引退を惜しんだ。

三宅は「有坂をライバルと思ったことはない。チャラチャラしとって、しれっと勝ってしまう。天才ちゅう言葉は、この男のためにあると思った。この年になったら、無事に辞める選手には、こう言うようにしている。有坂、引退おめでとう!」と送り出した。