【ミッドナイト5日目リポート】

5日目の売り上げは11億2360万1400円。準優勝戦の3個レースだけで5億円を超えるという驚異的な数字をたたき出した。

全レース終了後、午後10時を回ると“戦い”は水面から記者席へ場所を移す。報道陣はピットから足早に戻り、最終日の番組が発表されると一気に緊張感を増す。普段は和気あいあいとした雰囲気だが、この時ばかりは誰も言葉を発しない。締め切り時間が刻一刻と迫る中、キーボードをたたく音だけが響き渡った。

最後に、女子選手目線からのミッドナイト開催の感想を聞いてみた。長嶋万記(40=静岡)は「2日目12Rで、女子で初めて午後10時近くの遅い時間に1着を取れたのはうれしかったですね。第1回の開催だし、お祭りみたいな感じ」と振り返った。「終わってお風呂に入るのが午後10時半で、寝るのが夜中の12時。胃もたれしてしまうので、レースが終わってからはご飯も食べられない」と苦労もある様子。レースに関しても「間隔が短いから、展示が終わった後にいろいろ考えたり、落ち着く時間がない」という。

「コロナ禍で無観客開催には慣れているし、集中できているからお客さんがいなくても私は大丈夫。でも、ファンの皆さんは(本場で)見たいですよね。今回も、現地に応援に行きますという連絡をもらっていたけど…」と、どこか寂しげ。いずれは女子戦をミッドナイトで、という声も上がるのは必至。売り上げ面だけでなく、集客力も高いコンテンツだけに今後の検討課題となりそうだ。