1予に8人が参戦した地元・熊本勢は、全員が2予に勝ち上がった。

予選のラストとなった11Rでは、嘉永泰斗(24)と松岡貴久(38)が登場。初手から荻原尚人に競り込まれる苦しい展開となった松岡だったが、番手を死守。嘉永のカマシが中釜章成に合わされそうになると、今度は中釜マークの山本巨樹を飛ばして嘉永を迎え入れる巧アシストを披露。嘉永が番手まくりを放ち、松岡も続いてワンツーを決めた。

引き揚げてきた松岡は、「抜けると思ったのに、合わせられた。骨折明け(の嘉永)には負けられんでしょ!」と、悔しさをあらわにするなど、闘争心に火が付いたのか、負けん気の強さをみせた。

一方の嘉永は、鎖骨骨折からの復帰戦でもあり「結果だけみればいいが、道中は危なかったんで駄目ですね」と辛口評価。それでも「不安しかなかったし、スタンディングで鎖骨をかばってる感じで踏んでいたけど、反応は悪くないし、1走したので体の状態も分かってくると思う」と前を向いた。