昨年のGP覇者・古性優作(34=大阪)が、真杉匠のバックまくりを阻んで4角抜け出し、G2初制覇を果たした。今年ビッグ初優勝で通算11度目。2着に真杉が入り、3着には逃げた新山響平が粘った。
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“リンカイ”最強の古性優作が、誇らしげに両腕の力こぶを見せつけながらウイニングランを堪能した。
ビッグレースの決勝にふさわしい戦いだった。勝った古性も、負けた真杉匠も「すごいレースだった」と口をそろえた。ブレない新山響平が先陣を切る。郡司浩平の逆襲に合わせて中団の寺崎浩平も動く。それぞれのラインが死力を尽くした。最後にホームから真杉が仕掛けた。
真杉の優勝だ! と誰もが思ったその瞬間、寺崎をかばっていた古性がヨコに動いた。そして、返す刀で粘る新山を差し切った。表彰式のインタビューで「あれ、すごかったでしょ?」と自画自賛するほど、勝利を手繰り寄せる完璧なブロックだった。
大会を観戦した村上義弘氏は「古性はすごい選手。今の信念のままモチベーションが下がらなければ、向こう10年はトップにいられる」と“古性時代”の継続にお墨付きを出した。
村上氏から引き継いだ近畿のエースの座。古性が後輩の育成に尽力してきた成果が、今大会ではっきり表れた。大会中に3度連係した寺崎は、初日、2日目と古性を振り切った。「寺崎のレベルアップを一番感じた開催だった。わざわざ大阪まで来て、何かを盗みにくる熱がある。僕が学ぶこともあるし、互いにいいふうに進めたらいい」。
何度もVTRを見直した真杉はポツリと言った。「うめえなぁ」。この悔しさをバネに、きっと真杉もまた強くなる。古性という唯一無二の存在は、ラインの若手だけでなく、競輪界全体をレベルアップさせている。【松井律】
◆古性優作(こしょう・ゆうさく)1991年(平3)2月22日、大阪市生まれ。清風高卒。11年7月に競輪学校(現養成所)100期生として岸和田でデビュー(予選1、準決1、決勝1着)。21年8月いわき平オールスターを皮切りに昨年10月寛仁親王牌までG1・8勝。21年、昨年とKEIRINグランプリ制覇。G2は今回が初V。通算成績は1113戦356勝。総獲得賞金は13億3185万370円。168センチ、77キロ、血液型O。





















