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トウケイヘイロー秋盾の主役だ/札幌記念

札幌記念を勝利したトウケイヘイローの鞍上でガッツポーズする武豊騎手
札幌記念を勝利したトウケイヘイローの鞍上でガッツポーズする武豊騎手

<札幌記念>◇18日=函館◇G2◇芝2000メートル◇3歳上◇出走16頭

 夏の主役も天才だった。武豊騎手(44)のトウケイヘイロー(牡4、清水久)が重馬場で鮮やかに逃げ切り、重賞3連勝でサマー2000シリーズ王者に輝いた。抜群のスタートでハナを奪うとそのまま後続に影をも踏ませず、直線で6馬身置き去りにした。鞍上はこれで同一重賞最多タイの8勝目。G1馬5頭が参戦する強力メンバーを一蹴し、秋の最大目標、10月27日東京の天皇賞(G1、芝2000メートル)へ堂々と向かう。

 午前中まで暴風雨に襲われた函館に、拍手と歓声の嵐が吹き荒れた。ウイナーズサークルに武豊とトウケイヘイローが引き揚げてくると、ファンから「ユタカ~、ありがとう」の声が飛び交い祝福ムードに包まれた。「強かったですね。鳴尾記念の時より馬がしっかりして充実してきた。自分のスタイルがあるので、はまれば強い」。泥まみれの他馬を尻目に、きれいな顔でファンに2度手を上げ涼しげに笑った。

 ゲートが開いた瞬間すべてが決まった。14番枠から飛び出すとG1馬5頭を含む豪華メンバーを従え、前半1000メートル1分1秒7の軽快なリズムを刻んだ。勝負どころの3コーナーで引き離しにかかると、もう誰もついてこられない。ターフビジョンで後続の位置を確認し、勝利を確信。ゴール前で手綱を緩める余裕を見せながら6馬身突き放した。勝ち時計2分6秒5、上がり3ハロン39秒7を要する消耗戦。「1戦1戦レベルアップしている。この強さは本物」と個性派ヒーローの誕生を伝えた。

 演出、主演すべてを天才がこなした。メーン直前の9Rと10Rで、予行練習でもするかのように逃げ、先行して連勝。本番も同じようにレースを運び、06年(アドマイヤムーン)以来の勝利で札幌記念8勝目。自身の阪神大賞典と保田隆芳(カブトヤマ記念)の同一重賞最多タイに並び、函館をユタカ一色に染め上げた。「函館でやる札幌記念はなかなか勝てないですからね」とおどけたが、清水久師は「完全に手の内に入れてくれている」と名コンビをたたえた。

 トウケイヘイローは函館記念に続き、サマー2000シリーズを連勝。2位マイネルラクリマが新潟記念を見送ることから、夏の王者が確定した。鞍上もジョッキーズシリーズで43ポイントとトップをひた走る。「ここまできたら意識する」と話した。

 次走は天皇賞に直行する。「秋が楽しみになった」と鞍上。夏の王者の称号を手に、秋の主役もきっと演じてみせる。【松末守司】

 [2013年8月19日9時0分 紙面から]




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