特に前半。日本は格下と思われたオマーンに何度もカウンターを許した。攻撃時に守備のリスクマネジメントができてないため、相手にシュートチャンスを複数回与えた。鉄則は常に数的有利を作ることだ。しかし、このセオリーが守られてないことがあった。仲間が攻撃している時も、守備の準備をしないといけない。この日は遠藤がその役割に回ることが多かったが、その意識が安易すぎた。

「悪夢の14秒」は、日本のためになったのか? ワールドカップ(W杯)ロシア大会のベルギー戦で、日本はCKから逆襲されて決勝点を献上した。カウンター対策、リスクマネジメントは痛いほど、身に染みたはず。だが、相手を軽く見たのか、頭の中に守備の比重が軽くなっていた。オマーンだから助けられただけ。トーナメントで当たるはずのオーストラリア、イラン、韓国は見逃してくれないはずだ。(日刊スポーツ評論家)