セレッソ大阪DFマテイヨニッチ(29)が今季もチームの守りを引き締める。17年の加入後の欠場は1試合だけで、最近4年のリーグ戦計102試合出場はフィールド選手では単独最多。昨季は全試合フルタイム出場を果たし、J1史上2位タイとなる1試合平均0・74失点の堅守を支えた。

 
 

サッカー分析会社「データスタジアム」の統計によると、昨季はクリア、タックルなどを合計した「守備プレー」で最多364回をマーク。フル出場して無失点だった個人完封数も最多15試合を数えた。

来日4年目のクロアチア人センターバック(CB)は今年2月22日の大分との開幕戦でも守備陣を統率。187センチの高さと跳躍力を武器に相手のクロスボールもことごとくはね返し、完封勝利の立役者となった。

19年4月、大分戦の後半、C大阪DFマテイヨニッチは頭でシュートを放つもゴールならず
19年4月、大分戦の後半、C大阪DFマテイヨニッチは頭でシュートを放つもゴールならず

守備陣はGKキム・ジンヒョンと丸橋、松田の左右サイドバックが不動。開幕戦で出場した今年20歳のCB瀬古も台頭した。MFソウザの移籍は確かに痛いが、MFレアンドロ・デサバトに加え、DF木元も健在。J1の年間最少平均失点は08年の大分が記録した0・71点。鉄人マテイヨニッチを中心とした充実の陣容で新記録を狙う。【構成=石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)