MF久保建英(20=レアル・マドリード)に日本のオリンピック史上初となる3試合連続ゴールの期待がかかる。1次リーグ初戦から2試合連続で先制点を決め、チームも2連勝でA組首位。28日に準々決勝進出を懸けフランスと対戦する。

五輪で2試合連続ゴールは、64年東京大会のFW杉山隆一、12年ロンドン大会のFW大津祐樹、16年リオデジャネイロ大会のFW浅野拓磨に次いで今大会の久保が日本史上4人目となった。

今大会の久保はチャンスメーカーとしてだけでなく、ストライカーとしての役割も担う。ゴールへの意識がこれまで以上に高く、シュート数は各チーム2戦目を終えた時点で個人最多の11本を数える。

開幕直前に行った五輪出場国との強化試合では、12日のホンジュラス戦と17日のスペイン戦でともに1アシストを記録したものの、自らのシュートは各1本の計2本にとどまり、ゴールを決めることはできなかった。それが今大会では日本の総シュート数21本のうち半分以上の52・3%を久保1人が占める。

20歳1カ月で決めた初戦の南アフリカ戦での1点目は日本の五輪本大会での最年少ゴールとなり、前半6分に挙げた2戦目のメキシコ戦での2点目は日本の最速ゴール記録となった。28日のフランス戦でもゴールを決めて3試合連続となれば日本五輪史上初。シュートを打ちまくる久保が「好記録3戦連発」で、まずは日本を2大会ぶりの決勝トーナメントに導く。


◆今大会のシュート数ランキング

11 久保建英(日本)

10 ジニャク(フランス)

9 アヘ(ドイツ)

8 サレム・ドサリ(サウジアラビア)

7 クニャ(ブラジル)


◆今大会の得点ランキング

4 ジニャク(フランス)

3 リシャルリソン(ブラジル)

2 久保建英(日本)

〃 李康仁(韓国)

〃 アヘ(ドイツ)

〃 アミリ(ドイツ)

〃 ナージ(サウジアラビア)

〃 クリス・ウッド(ニュージーランド)

※1次リーグ第2節終了時

日本対メキシコ 前半、先制ゴールを決め、アシストした堂安に向かって走り出す久保(2021年7月25日撮影)
日本対メキシコ 前半、先制ゴールを決め、アシストした堂安に向かって走り出す久保(2021年7月25日撮影)