欧州主要1部リーグで日本選手が目覚ましい活躍を見せている。イングランド・プレミアリーグで4日、ブライトンのMF三笘薫が今季リーグ戦6ゴール目で、香川真司、岡崎慎司が持つ同リーグでの日本選手シーズン最多得点記録に並んだ。FAカップなどを含めた公式戦は通算8得点目。シーズン2桁に手が届く勢いだ。

今季は既に4人の日本選手が公式戦通算10ゴール以上を達成。欧州主要1部リーグで日本選手のシーズン2桁得点者を見ると、今季の4人は2017-18年の6人以来の多さ。今季は5シーズン前の最多記録を更新する可能性がある。

スコットランド1部ではセルティックのFW古橋亨梧が公式戦通算24ゴールと量産し、リーグ戦に限ればトップの19点。欧州主要1部リーグで日本選手が得点王に輝けば、史上初の快挙となる。

ドイツ・ブンデスリーガではアイントラハト・フランクフルトのMF鎌田大地が公式戦通算13得点。欧州チャンピオンズリーグ(CL)で日本選手初の3試合連続ゴールを記録するなど、最高峰の舞台でその実力を証明している。

ベルギー1部ではセルクル・ブリュージュのFW上田綺世がリーグ4位の13点で、公式戦通算14点。オーストリア1部ではLASKリンツの22歳FW中村敬斗が公式戦通算14ゴールとブレーク中だ。

今季は三笘の他に、スコットランドのセルティックでFW前田大然が9点、MF旗手怜央が8点、ベルギー1部シントトロイデンでFW林大地が8点、スイス1部グラスホッパーでMF川辺駿が8点と、5日現在で数多くの日本選手が大台を目前にしている。いずれも日本代表入りが期待される選手だ。

今月は16強入りした昨年のFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会後初となる日本代表戦が行われる。24日にウルグアイ、28日にコロンビアと対戦する。引き続き森保一監督が指揮を執るチームは米国、カナダ、メキシコで共催される2026年W杯へ向けた再スタートを切る。

欧州主要1部リーグで過去最多6人が公式戦2桁得点をマークした17-18年は、オランダ1部でフローニンゲンのMF堂安律(31試合10得点)、オーストリア1部でザルツブルクのMF南野拓実(44試合11得点)、ポルトガル1部でポルティモネンセのMF中島翔哉(33試合10得点)が台頭。18年のW杯ロシア大会が終わり、3人はそのままの勢いで森保一監督就任直後の日本代表の攻撃的MFに並んだ。

今季も同じようなタイミングで目に見える結果を残し続ける22歳の中村敬斗ら新戦力が頭角を現し、代表メンバーの選択肢は広がりを見せる。充実のアタッカー陣。第2次森保ジャパンの新メンバーはいかに。

◆17-18年の日本選手の2桁得点 堂安、南野、中島の他に、ドイツ1部マインツのFW武藤嘉紀(30試合10得点)、ベルギー1部でヘントのFW久保裕也(42試合11得点)、アンデルレヒトのMF森岡亮太(43試合15得点)が10ゴール以上を記録。欧州のリーグ以外ではFW本田圭佑がメキシコ1部のパチューカで36試合13得点をマークしている。