セレッソ大阪は次のプレーに対する準備が完璧だった。1点目の場面は、清武から速いパスを受けた丸橋が、ダイレクトで奥埜に送ったが、あれは心の準備ができていないと技術的にも相当難しい。あの速いタイミングで折り返せば、ガンバ大阪の守備が対応できなくても当然だろう。

2点目は逆に、清武の優しいパスで丸橋が得点した。強弱付けたパスには、清武の仲間に対するメッセージが込められている、常に反応できたC大阪は、1点差でも完勝だった。

G大阪は逆にパトリックに当てて競り勝っても、次のプレーが見えてこなかった。周囲の準備不足とも言えるし、C大阪との大きな違いだ。最多出場記録を作った遠藤は、チームに落ち着きを与えるプレーができていたし、40歳とはいえまだまだできる。これは通過点でしかない。(日刊スポーツ評論家)

G大阪対C大阪 前半、先制点を許しセンターサークルへ向かうG大阪MF遠藤(撮影・加藤哉)
G大阪対C大阪 前半、先制点を許しセンターサークルへ向かうG大阪MF遠藤(撮影・加藤哉)