18年W杯(ワールドカップ)ロシア大会の組み合わせ抽選会が2日、クレムリンで行われ6大会連続出場の日本はポーランド、コロンビア、セネガルと同じ1次リーグH組に入った。

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 日本の入ったH組の相手は欧州、南米、アフリカと14年と同じだ。だが、今回のポーランドは前回のギリシャより、セネガルはコートジボワールより上だし、同じコロンビアは強くなっている。残念ながら日本は4年前より劣る。3試合とも対等には戦えない。守って守って、その中で勝機を探るしかない。

 ポーランドはレバンドフスキが目立つが、GKもセンターバックもサイドもしっかりしているし、運動量の多い好チームだ。コロンビアはフィジカルが強く、たくましい。攻撃的で日本にとっては苦手なタイプ。いずれも決定力のある軸になる選手がいる。

 ハリルホジッチ監督が前回アルジェリアを指揮し、アフリカ勢をよく知るというが、それは好材料にはならない。06年、ブラジルを知り尽くしたジーコ監督でブラジルに1-4と惨敗した。

 初戦のコロンビア戦、相手は日本と引き分けてもそこから巻き返す力がある。日本は初戦で負けたら、もう期待できなくなる。「初戦が大事」と言うのは、それを認めてしまっているからだろう。日本に勝ってほしいが、あえて楽観できる組ではないと言いたい。(日刊スポーツ評論家)