東アジアE-1選手権(19~27日)が開幕。国内組26選手で構成された森保ジャパンが、香港から6得点を奪い圧勝した。今大会のメンバー26人中、初選出は11人。

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皮肉の言葉しか頭に浮かばない。出た選手全員がうまかったな。シュートも正確だし、ワンタッチでパスが何本もつながるし、MF藤田はボールを奪いまくるし、文句の付けようのない展開だ。選手の動きは素晴らしかった。これが韓国相手なら、よかったけどね。香港は数合わせで出場したチームで、今回来日した中国も23歳以下の若手主体。力が試せるのは、27日の日韓戦くらいかな。

まるでクラブW杯みたいだな。世界一を競うことをうたっているけれど、最終的には南米と欧州が決勝を戦う。その前に世界各大陸の代表クラブと肩慣らしをする。アジアもアフリカも北中米カリブ海もオセアニアも人数合わせみたいなもの。しかし今回の香港はそれ以下だな。レベルが違いすぎる。

メディアはアピールを強調するし、森保監督もアピールを口にした。でも香港戦で本当にアピールできたと思う人はいないだろうし、やってる選手たちも思わないだろうな。こんな相手としか試合が組めないのは、アジアのジレンマだな。(日刊スポーツ評論家)

日本対香港 後半、ドリブルする宮市(右(撮影・横山健太)
日本対香港 後半、ドリブルする宮市(右(撮影・横山健太)