<高校サッカー:星稜4-0京都橘>◇11日◇準決勝◇国立

 星稜(石川)が優勝候補の京都橘に大勝し、国立初勝利、そして初の決勝進出を果たした。

 前半3分にFW仲谷将樹(3年)が先制点を挙げると、後半7分には背番号10を着けるMF寺村介(3年)が追加点を奪取。その後は前がかりになる京都橘の裏を突き、加点していった。守備陣も今大会屈指の点取り屋、京都橘FW小屋松知哉(3年)にマンマークをつけて封じて完封。河崎護監督(54)は「早い時間で得点できたので、あれでウチは気持ちが楽になった。小屋松に対しては平田(健人・2年)をマンマークにつけた。平田が献身的に守ってくれた。国立で勝利のなかった私にとって、最後の15分は長かった」と振り返った。

 史上初の北信越対決になった13日の決勝(国立)では富山一と激突する。河崎監督は「大変地味なカードになってすみません(笑い)。国立最終章が北陸ダービーなんてありえないでしょう」とジョークで切り出すと、「私にとっては夢のようなカード」と一瞬真顔に。ただ、その後は「1つ心配なのはお客さんが入るかどうか」と再び会見場の笑いを誘っていた。