MF香川真司(28=ドルトムント)が、名実ともに日本代表の顔になる。3日、愛知・豊田市内で3日目を迎えた日本代表合宿の練習に初合流。この日そろった全24選手の中で実績は突出しており、今回の親善試合では国際Aマッチ通算ゴール数、出場試合数などで節目の記録がかかる。ハリルホジッチ監督体制での得点上位3人のうちFW本田圭佑、岡崎慎司が不在の中、攻撃陣の中心となる決意を示した。

 冒頭のみ公開された練習で、香川はランニングの合間もリーダーの風格を漂わせた。吉田、槙野とともに声を掛け合い、時折笑顔も見せながら、代表初選出の車屋と一緒に走った。新顔との距離を縮め、練習初日から積極的な姿勢を見せた。「(リーダーシップは)もちろんですし、何かしら形で結果として残していければ」と、勝利につながるプレーを約束した。

 ハリル体制では、これまで3番目に多い8ゴールを奪ってきた。1位タイで9得点の本田と岡崎はコンディションなどを考慮され、今回の代表に呼ばれなかった。両者不在は、香川が出場した国際Aマッチ87試合のうち7試合だけで、13年5月以来になる。一方、来年のW杯出場権を獲得した8月のオーストラリア戦で得点した、浅野や井手口ら若手も台頭。W杯を勝ち抜くにはベテランの経験も、若手の勢いも必要になる。それだけに香川は「攻撃でどれだけチームを引っ張っていけるか。しっかりと自分のプレーで証明したい」と自らに言い聞かせた。

 もちろん個人としても代表生き残りをアピールする。オーストラリア戦は最後までベンチを温め「危機感はある」という。「僕自身にとってもチャンスはたくさんあるゲーム。僕なりの良さを出せれば。結果を残すことでW杯に向けて、監督が頭を悩ませるようにしたい」。今回招集された攻撃陣で随一の経験を持つ香川は、チームの顔として結果にこだわる決意だ。【高田文太】